引っ越しや家族からの譲り受けで冷蔵庫を運ぶとき、「自家用車に寝かせて積めば運べるのでは」と考える方は少なくありません。実際、「冷蔵庫を横にして運ぶ」は検索でもとても多い疑問です。結論から言うと、車で運ぶときは立てたまま固定するのが基本です。この記事では、その理由と、どうしても傾けなければならない場面での考え方をまとめました。
メーカーの案内は「立てて運ぶ」が基本
主要メーカーは、公式の案内で次のように説明しています。
- 三菱電機:横積みはしないよう案内しています。重いコンプレッサー(圧縮機)の周囲は立てて使うことを前提に固定されており、横にすると位置がずれて、騒音や銅管の折れにつながるおそれがあるためです
- シャープ:車で移動するときは、必ず立てた状態でロープなどで固定して運ぶよう案内しています
- 日立:横積みのまま車やトラックで運ぶと、揺れによって故障するおそれがあるとしています
つまり、「車の揺れが加わる区間」を横にしたまま走るのが、一番避けたい運び方です。
搬入経路で一時的に傾けるのは?
玄関や階段の幅が足りず、冷蔵庫を傾けないと通れない場面もあります。日立は、搬入・引っ越し・模様替えのときなどに一時的に横にして運ぶことは問題ないと案内しています。ただし、これは建物の中での短い移動の話で、横にしたまま車で長く運ぶこととは別です。傾ける場合も、角や扉をぶつけないよう、毛布などで保護しながら短時間で済ませるのが安全です。
搬入経路に入るかどうかは、運ぶ前に採寸しておくと安心です。測り方は搬入経路の採寸・事前チェックガイドで解説しています。
自家用車で運ぶときの判断
立てたまま積めるのは、ワンボックスや軽トラック・軽バンなど、荷室の高さに余裕がある車に限られます。普通の乗用車では、一人暮らし用の小型冷蔵庫でも立てて積めないことが多く、横にするしかなくなります。立てて積める車がない場合は、配送を頼むほうが故障のリスクを避けられます。小型の冷蔵庫を自分で運べるかどうかの目安は小型冷蔵庫は一人で運べる?にまとめています。
運ぶ前の準備
- 中身を出す:前日までに食品を使い切るか、保冷バッグなどに移します
- 電源を切って霜取り:電源を切って霜を溶かします。時間は機種や霜の量で変わるため、取扱説明書の案内に従ってください
- 水抜き:蒸発皿などにたまった水を捨てます。水抜きのために本体を後ろに倒す手順を案内しているメーカーもあります。床を傷つけないよう、シートや布を敷いて作業します
- 扉と棚の固定:扉や引き出しが開かないよう、テープで留めます。外せる棚やトレーは外してまとめます
準備の流れは家電を運ぶ前の準備まとめでも解説しています。
運んだ後、電源を入れるタイミング
運んだ後にいつ電源を入れてよいかは、メーカーや機種によって案内が違います。立てたまま運んだ場合と、やむを得ず傾けた場合でも考え方が変わるため、取扱説明書の「設置」「移動」の項目を確認してください。不安な場合は、設置後しばらく置いてから電源を入れると安心です。
ラビット救急便での運び方
ラビット救急便では、幌付きの軽トラック・軽バンで、冷蔵庫を立てた状態で固定してお運びします。1台からご依頼いただけます。受け渡しは玄関先までのため、室内からの運び出しと、設置場所までの運び込み・設置はお客様側でお願いしています。重い大型の冷蔵庫は作業員2名で対応します。
関連コラム
参考:三菱電機「冷蔵庫の引っ越し準備と注意点」/シャープ「お引っ越し(運搬について)」/日立「冷蔵庫の横積み運搬は、なぜ禁止なのですか?」
冷蔵庫は、立てて運べる車と人手があれば、1台でも安全に運べます。集荷先と配送先(市区町村まで)、冷蔵庫の型番か容量、階段の有無をお知らせいただければ概算をご案内します。電話・LINE・見積もりツールから無料でお見積もりできます。